魔の山 トーマス・マン

破壊作用がついに致死の到達点に近づくときには、気性のしっかりしている者も、忘れっぽくなり楽観的になって、むなしい希望に酔うようになるのは、悲しいことであるとともに、類型的な現象でもある。
努力論 幸田露伴

努力して居る、もしくは努力せんとして居る、ということを忘れて居て、そして我が為せることがおのずからなる努力であって欲しい。そうあったらそれは努力の真諦であり、醍醐味である。
復活 トルストイ

おれの良心は、罪をつぐなうために、自分の自由を犠牲にしろと要求している
ジェイン・エア シャーロット・ブロンテ

「どうしても避けられないことなら、それに耐えるのが義務でしょう。運命によって耐えるようにさだめられていることを、我慢できないなんて言うのは、愚かで弱いことよ」
バウドリーノ ウンベルト・エーコ

ポンチ族は、詩人の軍事論における唯一の弱点だった。というのも、腹部に一物のある人間など、前線に送れるはずもなく、最初の衝突でキンタマを狙われたら最後、あとは地面にころがって母親を呼ぶしかないからだ。
ファウスト ゲーテ

一切のものを創り成すのは、はたして意味であろうか。こう書いてあるべきだ、「太初に力ありき。」ところが、おれがこう書き記しているうちに、早くもこれではもの足りないと警告するものがある。霊の助けだ。おれは咄嗟に思いついて、確信をもってこう書く、「太初に業ありき。」
悲劇の誕生 ニーチェ

こういう弱々しい教養が真の芸術をなぜ憎むか、その理由はわれわれにはわかっている。真の芸術によって自分が滅ぼされることを、教養は恐れているのだ。