善の研究 西田幾多郎
しかしかく考えれば善は一種の快楽または満足を与うるが故に善であるので、即ち善悪の標準は快楽または満足の大小ということに移ってくる。
悪魔との対話 サンユッタ・ニカーヤⅡ
生まれた者には死がある。
生まれたならば、苦しみを見る。捕縛、殺害、責苦がある。それ故に生を喜ぶな。ブッダは真理を説かれました。一切の苦しみを除くために、生を超越することを。
REPORTÁŽ PSANÁ NA OPRÁTCE by Julius Fučík
これは希望と戦争との競争である。
死と死との競争である。ファシズムの死と私の死と、どちらが先にくるか、これは私だけの問題だろうか。
いや、そうではない。何万という囚人たちがこういう問いを発しているのである。
車輪の下 ヘルマン・ヘッセ
この窮迫と孤独のなかで、もうひとつ別の幽霊が、にせのなぐさめ手として、病少年に近づいてきて、しだいしだいに、かれにとって親しい、不可欠なものとなって行った。
それは死の想念であった。