メタ波文庫

ひたすら岩波文庫を読み続けるだけのブログ

REPORTÁŽ PSANÁ NA OPRÁTCE by Julius Fučík

これは希望と戦争との競争である。

死と死との競争である。ファシズムの死と私の死と、どちらが先にくるか、これは私だけの問題だろうか。

いや、そうではない。何万という囚人たちがこういう問いを発しているのである。

三島由紀夫スポーツ論集

英雄主義と強大なニヒリズムは、

鍛えられた筋肉と関係があるのだ。

なぜなら英雄主義とは畢竟するに、肉体の原理であり、又、肉体の強壮と死の破壊とのコントラストに帰するからであった。

車輪の下 ヘルマン・ヘッセ

この窮迫と孤独のなかで、もうひとつ別の幽霊が、にせのなぐさめ手として、病少年に近づいてきて、しだいしだいに、かれにとって親しい、不可欠なものとなって行った。

それは死の想念であった。

ペスト カミュ

ごらんなさい、あのペストの天使を。

ルシフェルのように堂々として、悪そのもののように輝き、あなたがたの家の屋根の上に立ち、右手にもった赤い槍を頭の高さに掲げ、左手でひとつの家を指し示しているのです。