メタ波文庫

ひたすら岩波文庫を読み続けるだけのブログ

2024-01-12から1日間の記事一覧

経済発展の理論 シュンペーター

とりわけ、彼は近代的人間や、個人を基礎とする資本主義的生活様式や、無趣味な思考様式や、功利主義哲学の先駆者でもあり、実にビフテキと理想とを始めて共通分母の上に並べる力と機縁とをもった頭脳の持ち主である。

量子力学と私 朝永振一郎

シュレーディンガーは「電子は波動である」という主張に立って一つの閉じた理論を作り上げようと試みた。即ち物質波は、光の波と同様に、あくまで物理的な、我々がその中に居るところの三次元の空間内に存在する物質的実体であるという考えである。

カンディード ヴォルテール

なんとなれば、人間がエデンの園におかれたのは、ウト・オペラトゥル・エウム、すなわち働くためであったのだからな。

ジーキル博士とハイド氏 スティーヴンスン

さすが岩波文庫! 表紙でネタバレを平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!

人間失格 太宰治

しかし自分のように人間をおそれ、避け、ごまかしているのは、れいの俗諺の「さわらぬ神にたたりなし」とかいう怜悧狡猾の処世訓を遵奉しているのと、同じ形だ、という事になるのでしょうか。

カラマーゾフの兄弟 ドフトエフスキー

そうなんだよ!知恵や、論理なんて関係ないんだ。はらわたと魂で愛するんだ、この生まれる力、この若い力を愛するんだよ…

アルプス登攀記 ウィンパー

この付近の谷々に住む迷信深い人たちは、マッターホルンの頂上には廃墟になった町があり、そこに魔ものや亡霊たちが住んでいるのだと語り合っていた。

佐藤正午 月の満ち欠け

誰かのことを考えて電車を乗り過ごしてしまうほど、それほど恋しい気持ちを抱いている人がいるなら、その人は幸せだと思う。

ヘルマン・ヘッセ デミアン

デミアンが神とあくまについて、神聖な公認の世界と、黙殺されたあくまてきな世界について、言ったこと、それはまさしくそのままぼく自身の考え、ぼく自身の神話なのだ。

嵐が丘 エミリー・ブロンテ

狂人ヒースクリフとそれを取り巻く愛憎劇 「だってあいつは、半分しか人間じゃないんですもの。いえ、半分以下ね。」

死の哲学 田辺元学選Ⅳ

しかし今日「死の時代」ともいうべき歴史の危機に臨んで、生の存在学が二律背反の行詰まりに陥ること避けがたき際、もし我々を救う哲学があるとするならば、それは死の弁証法でなければならぬこと否定できまい。

ツァラトゥストラはこう言った ニーチェ

「いいかい、学生さん」 「トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ」 「それが人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ」 ツァラトゥストラはこう言った。